事業(薬局)で得た利益は、自分たち(父と後妻)が好きにすればよい。
その代わり、事業で発生した負債(借金)も、自分たちで返済しろ。
借金だけこちらに押し付けようとするな。
祖父の代からの家にまで手を付けるな!
父の死と借金の事実を知った直後の私の直感的な主張は、この後もずっと続きます。
(補足:後妻は父の薬局の専従者だった)
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中山美穂さん(みぽりん)が急死したのニュースを見てビックリ。
特別好きでも嫌いでもなかったけど、同年代のスーパースターで、綺麗だから憧れの対象ではあったので、とても残念です。何が原因かしら?急激な温度差で起こるヒートショックって書いてあったが、あれって、年寄りだけじゃないんですね。これから朝晩の気温差が激しくなるし、気を付けないと。皆さんも!
さて、ブログはいよいよ終盤に入ってきました。
前回書いたように、準備が整ったら、あとは一気に調理だけ!!
その、最終準備段階に入ったのです。
前回は、父の自宅から大量の会計書類を持ち帰り、会計に強い弁護士と契約をした話でしたね。
今日はその会計書類について、書いてみます。
たぶん一度で書ききれないので、数回に分けてだと思いますが…😅
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持ち帰った会計書類は、
・確定申告、決算書 10年分
・総勘定元帳 13年分
・請求書ファイル 8年分
・領収書ファイル 8年分
・仕訳日計表 7年分
本当に大量です!
田舎から帰宅したのが8月17日。
返却期限を9月20日としていたので、休む間もなく、せっせとコピー作業に励みます。
まず、総勘定元帳からスタート。
これがいちばん見たかった!
なぜなら、決算書は毎日の仕訳の集計で、合計額しか載っていないので、中身がどんな取引なのか、さっぱり分からないからです。
その取引内容を知るための元帳(仕訳を勘定科目ごとに列挙したもの)、さらに、元帳に掲載してある取引が、事業に関連するものなのか(正当な経費なのか)、単なる個人の生活費なのか(経費に計上できないもの)を確認・判断するために、請求書と領収書が証憑(エビデンス)として必要です。
さっそく元帳のコピー…といっても、1年あたり250~300ページもあり、本当に印刷したら用紙代もトナー代もバカにならないので、まずはスキャンしてPDFに。
そして、スキャン開始して3日目、コピー機(プリンタ)が悲鳴を上げて壊れてしまった😱
そりゃそうだわね、真夏に1日1000枚近く酷使され、家庭用プリンタの範疇を超えてしまいましたね💦
慌てて近所の家電量販店へ駆け込み、新しいプリンタを購入。
最近、インボイス制度と同時期に始まった「電子帳簿保存法」(今年初めから強制)のおかげで、プリンタのスキャン機能が各段に性能アップしている!!連続20枚をまとめてスキャンできる素晴らしい機能のおかげで、かなりスピードアップ!!
これぞ、怪我の功名でしょうか😅
とにかく、あれこれ考える余裕はありません。
せっせと手を動かすのみ。
元帳のスキャンに10日、請求書のスキャンに10日、日計表スキャンが7日、決算書は他に比べてボリュームが少なくスキャンは1日。
次にいちばん重要で楽しみ満載の領収書ファイルは、スクラップブックに重ねて貼り付けてあるため、1枚ずつめくりながらスマホで写真撮影、週末に朝から晩まで根詰めて作業、8日間もかかりました!!
領収書の撮影があまりに大変で、返却期日に間に合いそうもなく、返却を10月10日に延期してもらい、なんとか作業終了、無事返却。
途中、目まいはするわ、吐き気はするわ、同じ姿勢で固まっているので腰は痛くなるわで、本当に後妻への憎悪が増幅の日々でした💢
これ、私自身の本業をしながら、空いた時間でやっていましたが、幸か不幸か9月いっぱいまで仕事のボリュームが少なかったおかげで、相続作業に手をかけることができたのです。それでも10月の声を聞くと仕事が忙しくなるのは分かっていたので、何が何でも9月いっぱいで作業を終えたかったのです。(結局7日ほどオーバーしたけど…)
サラリーマンだと、こうも都合よく出来ないですね。
私が自分で会社経営していて、仕事の配分を自分でコントロールできたからこそ、こういう余計な作業も両立できたのです。
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元帳をコピーし始めて、すぐに気付いたのが、現金(小口現金)、預金の帳簿がない。いきなり未収金(売掛金)から始まっている。絶対にそんなはずはないが、後妻がわざわざ現金・預金の帳簿だけ抜き取ったとは考えにくかったので、グル税理士が初めから現金・預金の帳簿を発行しなかったと思われる。(なぜなら、最後の令和6年の帳簿だけ、現金、預金の帳簿もあったので)
現金、預金の帳簿がないと、何が不都合かと言えば…
お金の動きをひと目で確認できないこと!
今回のケースで、いちばん疑わしいのは、現金の動きだからです。
もう何度も書いているように、後妻は薬局の現金収入を、いったんぜんぶ自分の手元に持ち去っており、仕入れや経費の支払いで口座振替や振込が必要な時だけ抜いたお金(後妻の手元に渡ってしまったお金)から補填していたからです。
それを裏付ける書類として、現金出納帳を出せと後妻弁護士に言っていたのですが、ついにそれは出て来ませんでした。出したら困る資料だからでしょう。
でも、他の勘定科目の動きから、現預金の動きも把握できます。仕訳の相手勘定が現金、普通預金、未払金、未収金などになっているので、それを読み解いていけば、結局、現金の動きもわかるのです。かなり面倒ですが。
そして、元帳をスキャンしながら中身を見ていると、私が目を付けていた「接待交際費」「福利厚生費」の怪しさが分かってきました。
まあ、どの会社の経理でも、ここがかなり怪しいポイントで、税務調査でも狙われますよね。
飲食や贈答品を接待交際費に計上する場合、必ず相手を表記しなければいけません。そうでなければ、ただの私用ですから。
ところが、この元帳には、相手がいっさい書かれていない。
すべて「取引先との会食」「取引先への贈答品」だけ。
怪しさ満点!!
税務署じゃなくても、会社の経理では絶対に却下ですね!!
これが本当に取引先との会食なのか、取引先へ贈答しているのか、それを証明するのが領収書。しかし、領収書ファイルは手ごわいので、楽しみはあとに取っておきます。
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ここで、今日もひとつお勉強しましょうか。
公認会計士の主な仕事は「会計監査」です。
会計監査とは、決算書をはじめとした財務諸表を対象に、会計処理が適正に行われているか、経営状況に問題がないかを評価し報告することを目的としています。対象が上場企業であれば、株主や投資家がその監査報告書を信用して株の売買を行います。以前から、監査法人が対象企業の不正会計を見抜けないまま承認してしまったり、粉飾決算を知りながら承認して業務停止処分をくらったりといったニュースを、時々耳にしますよね。最大の頼みの綱である監査法人が出すレポートが信用できないものだと、投資家は何を信じて投資すればよいのか。そういう重大な責任があるから、金融庁が厳しく目を光らせているのです。
でも、監査法人を雇うのは当の対象企業で、監査報酬を払うのも監査対象の企業なので、監査法人が本当に独立の立場で監査できるのかという問題も存在しています。
それと同じようなことが、税理士とクライアント企業(法人でも個人事業主でも)の関係。クライアントに厳しいこと(これは経費で落ちません!とか)を言えば、「じゃあ、他の税理士に頼むから、君はもうクビ」と言われかねません。
だから税理士も、経費にできないことは分かっているが、まあ税務調査なんてほとんど来ないだろうと高をくくって、大甘な対応をすることもあるのです。
そういった闇の部分を、今回、私が大鉈を振るって明らかにしているのです。
私がやっている作業、まさに会計監査そのものですね😅
というか、監査が面倒くさくてイヤで会計士の仕事をしなかったのに、まさかここで本領発揮するとは思わなかった💦
その監査において、監査人が財務諸表の各項目、各取引や会計事象の正しさを確かめる目標を「監査要点(アサーション)」と言います。
具体的には、
・実在性 (本当にあるのか)
・網羅性 (すべて記載されているか)
・権利と義務の帰属 (会社・事業のものか)
・評価の妥当性 (適切な価額か)
・期間配分の適切性 (正しい期間に計上されているか)
・表示の妥当性 (きちんと開示されているか)
次の公認会計士協会のページより抜粋です。
会計・監査用語かんたん解説集:監査要点(アサーション) | 日本公認会計士協会
今回、私が目を付けたいくつかのポイントと照合して見ると、
・パート事務員の勤務実態→実在性に疑問
・現金売上(窓口収入)の計上があるか→網羅性
・接待交際費、福利厚生費の内容→権利と義務の帰属 (事業のものか?)
・後妻の専従者給与額が高すぎる→評価の妥当性
など、アサーションに引っかかることばかり。
グル税理士も、まさかこんな視点で切り返してくるとは思いもしなかったでしょうね。相手(=私)を軽視しすぎです。
父の住んでいた地域は、男尊女卑、女を見下す傾向が強いのが特徴です。
特に60代以上の男性にその傾向が強く表れ、女が男性に口答えするのは許せない、女が男性より優れているのは許せない、そういう生意気な女は叩き潰せ、なのです。
それが理由で、この地域には優秀な女性があまりいません。なぜなら優秀な女性の多くが、こんなくだらない地域を見捨て、都会に出てしまっているからです。
前回のブログ(第20話)で、弁護士選びに「田舎の事情を理解できる」ことを要件に加えたのを思い出してください。まさにこういった地域性(カントリーリスクみたいなもの)までも把握したうえで戦いに挑むのです。
戦国時代で言えば知略に優れた武将とでも言いましょうか😅
敵を知らずして戦えない!!
次回は、領収書ファイルをはじめ、入手した各種資料から発見した面白ネタを暴露しようと思います!
乞うご期待!!
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- 令和4年9月ごろ:後妻が父名義の不動産を売却しようとして、司法書士に成年後見人申立の依頼
- 令和5年11月末:後妻が父の成年後見人に承認され、直後に父名義の不動産を売りに出していた
- 令和6年3月13日:父の死亡日(享年82歳)
- 令和6年4月30日:父の死亡を知った日
- 令和6年5月1日:弁護士予約
- 令和6年5月2日~6日:相続の本5冊入手・読破
- 令和6年5月8日~20日:弁護士面談4件
- 令和6年5月8日:後妻司法書士から銀行口座・融資・会計事務所情報入手
- 令和6年5月9日:顧問税理士に会計書類開示を拒否される
- 令和6年5月8日~6月13日:融資契約書のコピー請求・入手
- 令和6年5月8日~7月8日:各金融機関へ口座有無確認、銀行取引明細書・(残高証明書)の入手手続き
- 令和6年5月20日:知人の不動産会社に父名義の不動産の査定を依頼したところ、既に売りに出されていたことが発覚
- 令和6年5月23日:後妻の弁護士から最初の通知
- 令和6年5月23日~7月1日:銀行取引明細書の入手・転記作業
- 同上期間:転記により浮上した疑問解決のため、生損保、電気、クレジットカード、リースなど、取引の該当する会社へ問合せ&確認作業
- 令和6年5月31日:法務局で土地・建物登記簿謄本を入手
- 令和6年5月31日~6月18日:法務局で相続一覧図申請・入手
- 令和6年6月3日~7月18日:病院・介護施設へカルテ開示請求・入手
- 令和6年6月4日:公証役場で遺言書の有無確認
- 令和6年6月11日~6月18日:法務局で自筆遺言書の有無確認の予約・結果入手
- 令和6年6月6日~8月17日:生損保の契約内容入手、クレジットカード利用履歴明細入手
- 令和6年6月13日~:融資の銀行1社と情報交換、返済の交渉
- 令和6年6月19日~7月19日:信用情報開示(JICC、CIC、全銀協)と生命保険契約有無の開示請求と結果入手
- 令和6年6月28日~7月8日:管轄税務署へ情報提供、資料送付
- 令和6年7月3日:管理薬剤師届出状況を保健所に確認
- 令和6年7月12日:顧問税理士へ準確定申告の問合せ (電話を切られた)
- 令和6年7月13日:後妻弁護士から財産目録と決算書・申告書など資料届く
- 令和6年7月13日~7月24日:決算書・申告書の内容をチェック
- 令和6年8月9日:父の自宅不動産の内部に立ち入り調査
- 令和6年8月9日:後妻(弁護士)から会計書類一式を預かる
- 令和6年8月10日:父が所有していた外車ディーラー訪問、車台番号を入手
- 令和6年8月13日:税務署で過去の税務署類を閲覧
- 令和6年8月14日:家庭裁判所で成年後見人の活動報告を閲覧
- 令和6年8月13日~22日:「会計に強い弁護士」へ連絡、面談、決定、契約
- 令和6年8月19日~10月7日:預かった会計書類の全てをスキャン・撮影
- 令和6年9月10日:市役所から介護保険要介護状態区分証明書を入手
- 令和6年9月18日~20日:薬の卸3社、派遣薬剤師の出向元会社に違法営業の認識有無を確認
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【状況証拠・ツッコミどころ 一覧】
- 4月30日 後妻が用意した相続財産は、不動産と借金がほぼ同額で、現金ゼロ・預貯金5万円。あまりに出来すぎた数字で、怪しさ満点!
- 5月9日 顧問税理士が会計書類の開示を拒否、見せられない理由は!?
- 5月31日 後妻は認知症の父の成年後見人になり、自分が使い込んだ銀行融資の返済のため、父名義の不動産を売却しようとしていたことが発覚。しかし、売れる前に父が死亡し、後妻の計画の最初の誤算。
- 6月2日・6月13日 認知症(要介護2)の父を相手に、銀行が融資契約をしていたことに驚き!入手した契約書の、無理やり書かされたであろう父の変わり果てた筆跡を見て涙が出た。
- 6月6日 令和2年6月に融資返済の減免をしてもらいながら、同年12月に後妻受取人の生命保険を新規加入していた。
- 6月17日 銀行取引明細の国保料引落し額から後妻の年収を逆算、専従者給与が毎年600万円も払われていた!
- 6月28日 取引明細書から推測したキャッシュフローにより、1億2000万円のキャシュが消えている理論値が算出された!
- 7月1日 取引明細書の転記完了、頻繁な入出金に、後妻はATMに住んでいたのか?
- 7月1日 同じく、すべての転記が終り、現金売上がどの口座にも入金されていないことが判明!着服か?
- 7月3日 令和4年8月から、父が認知症で入院・介護施設入居により薬局に復帰していないが、管理薬剤師の変更届は出されておらず、2年間も違法営業を続けていたことが発覚!
- 7月11日 調査した銀行口座が出そろい、当初、後妻司法書士から聞いていた3行・4口座どころか、8行・19口座が判明!
- 7月12日 顧問税理士へ準確定申告の問合せをするも、一方的に電話を切られた。これで完璧にグル決定!!
- 7月13日 後妻弁護士が開示した資料から、後妻が各種債権を自分の口座に振り込ませていたこと、父死亡後に勝手に種々の費用を使っていたこと、仏壇仏具まで処分していたことが判明!パート事務員の実在性、勤務実態に大きな疑問浮上、費用の架空計上の恐れあり!!
また、後妻が使用していた車を父から後妻へ名義変更しているが、贈与の申告はしていないと思われる。死亡から遡って3年以内の取引なので相続財産に計上すべきところ、弁護士が提示した財産目録には未計上。こちらから言わなければ、とぼけるつもりだったのか? - 7月23日 決算書のバランスシートから、元入金がずっと多額のマイナスだったことを発見。後妻は薬局に入ったお金(事業用の借入金)を持ち去っていたと思われる!
- 8月9日 父の自宅不動産の中がぐちゃぐちゃ、既に父のモノ大半が処分されていた!
- 8月10日 父の車両売却時に詐欺が発生していた!担当営業マンがディーラーの領収書を勝手に使用し、ディーラーを通さず個人取引をしていた。後妻・グル税理士も関与か?
- 8月13日 専従者給与の変更届により、開業から2年で400万円、5年で600万円に引き上げていた!
- 8月14日 成年後見人の活動報告では、初回報告では銀行口座を過少に申告、最終報告では現金の動きを報告せず、裁判所に対してまで嘘をついていた!
- 8月17日 クレジットカードの利用履歴により、融資返済減免の変更契約以降も、父が認知症で身動きできなくなってからも、後妻が家族カードで贅沢三昧していたことが判明!
- 9月20日 薬の卸会社への支払い遅延が続いていたことから、父の薬局は「ブラック薬局リスト」に挙げられていた!
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【後妻の手口 一覧】
- 被相続人(父)の生前に成年後見人となり、意のままに財産を処分。
- 経理の立場を利用し、お金の管理を他人にさせず、現金を自由に持ち出す。
- 高額な専従者給与を払わせ、正当な理由として資金移動。
- 生活費はすべて父に出させ、自分はいっさいお金を使わない。
- 高齢者でも加入できる生命保険に入らせ、保険料支払は父、保険金受取人は自分に指定し、多額の保険金を受領。
- 融資一括返済を免れるため、違法営業を続け、周囲をだまし続けた。
- 事業用に借りた融資の現金を持ち去って返金しない。
続く