相続:後妻はこうして父の財産を喰い尽くした

後妻 vs. 前妻の子ども 実践編

第4話:銀行取引明細書からスタート、口座の数に驚愕!

事業(薬局)で得た利益は、自分たち(父と後妻)が好きにすればよい。
その代わり、事業で発生した負債(借金)も、自分たちで返済しろ。
借金だけこちらに押し付けようとするな。
祖父の代からの家にまで手を付けるな!

父の死と借金の事実を知った直後の私の直感的な主張は、この後もずっと続きます。
(補足:後妻は父の薬局の専従者だった)

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弁護士を使わずに自分で進めると決め、「やることリスト」を作りました。(前回参照)
そして、後妻の税理士に、会計書類の開示を思い切り拒否されたので、まずは銀行取引の照会から!
と言っても、後妻の司法書士から得た情報はあまりに少なかった。

  • メインバンク(地元地銀HR) 薬局名義の口座
  • 同じく地元地銀HR 父の個人名義
  • 別の地元地銀HK 薬局名義
  • 都銀M 個人名義 (令和6年1月に後妻(=成年後見人)により口座閉鎖してあった)

これだけ。

最初に相談していた弁護士からは、
都銀ぜんぶ、地元に支店がある銀行、ゆうちょ、農協(JA)は押さえるように
と言われていました。
そこで、地元に支店がある銀行をリストアップ。
ネットって便利ですね!
「○○市 銀行 一覧」と検索ワードを入れると「○○市の金融機関一覧」というサイトが出てきて、ずらーっと表示されました。
隣県の支店もあるし、信用金庫、信用組合、農協だけでなく漁業協同組合なんかもあるし。
ちなみに、支店が違っても同じ銀行であれば「名寄せ」して全支店を調べてくれます。
それでも、金融機関が30ぐらいあっただろうか。
さすがに全部は…果てしない作業と思い、15行ぐらいに絞り込みました。

 

まず、支店と口座番号がわかっているところ(司法書士から得た情報)から連絡。
相続では「取引明細書」と「残高証明書」の入手が一般的ですが、それぞれ手数料がかかります。(銀行によって金額はまちまち。1口座550円ぐらいのところもあれば、1年1100円というところもある)
残高が十分残っていればいいのだが、後妻トラブルの場合はたいがい後妻がほぼ全額出金してしまっているので、残高が1000円未満、酷いのだと100円未満のこともある。そんなのに残高証明書を手数料をかけて出すのもバカらしいので(取引明細を入手すれば、死亡時点の残高も表示されている)、まずは取引明細書の入手に徹する!
取引明細書は、申請した時点から遡って10年分まで
一刻も早く連絡して、できるだけ古い情報まで入手しなければ!!

父が亡くなり、相続の関係で、そちらに口座があることが分かったので、取引明細書を出していただきたいのです
と言えば、銀行の担当者が必要な情報を順番に聞いてきて、申請書類を送ってくれます。
その申請書に記載し、必要書類を同封して返信すれば、2週間ぐらいで取引明細書を送ってきてくれます。
だいたいどこの銀行も同じような書類が必要。(原本は返してくれます)

  • 被相続人(父)の戸籍謄本
  • 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)←これが必要だったのは1行だけだった
  • 申請者(私)の戸籍謄本
  • 申請者の印鑑証明書
  • 申請者の住民票←これを要求されたところは2行ぐらいあった
  • 申請者の本人確認書類(免許証など)のコピー

一斉に申請するので、必要書類は複数枚あった方が良い。
今は、これまた便利で、印鑑証明書と住民票はマイナンバーカードがあればコンビニで入手可能。父の戸籍謄本も、全国どこの役所でも入手できる。(→今年の4月から可能になったらしい)
私は、まずは印鑑証明書10部(多すぎた😅6~7枚で良かったかも…)、住民票2部、父と私の戸籍謄本6部ずつ(これは足りなくなり後から2部ずつ追加)を入手。
いちばん大変でお金がかかったのは、父の出生から死亡までの戸籍謄本でした。いったいどこまで遡るのだろう?と思うほどで、全部で6部に分かれて出てきたので、6通分の手数料(4200円)もかかりました。さすがにこれを複数そろえるのはお金がもったいなかったので、1部だけを大事に扱います。
後日、法務局の法定相続情報一覧図(相続一覧図)の申請に必要だったので、早めに入手しておいて良かったです👍

手続きは、都銀なら私の家の近所のどの支店でもでき、第一地銀なら都内の東京支店で手続きをしてもらえる。それ以外はすべて郵送になるので、レターパックライトも10部ほど購入。これも後で足りなくなり、さらに10部追加で買いました。

 

口座があることが分かっている銀行は、割とスムーズに事が運ぶのですが、口座の有無が分からない銀行への問合せは厄介です。

まず、最近の銀行は、電話をかけてもずーっと音声ガイダンスで、しかも相続の選択番号が分からないケースもあり、なかなかオペレータや行員と直接話ができない。耐久戦のような作業だし、電話代もバカにならない。あとで電話代明細を見たら、実際の通話料が月額3万円前後になっていた。たまたま私は「かけ放題プラン」だったので、どれだけ電話しても定額(3000円ほど)で助かったが(auさん、ごめん🙏)、たまに0570ナビダイヤルだとかけ放題の対象外で、「チッ」と舌打ちすることもありました😅

父が今年3月に亡くなり、相続手続きを進めているのですが、後妻が情報を開示してくれず、各銀行に口座の有無を問合せしています。そちらに口座が有るか、有れば取引明細書を発行していただきたいのですが
だいたいこの文言でスタート。

音声ガイダンスを辛抱強く待ちますが、それでも、都銀は「相続専門サービス部門」があるようで、けっこうスムーズです。聞かれる順に必要事項を伝えると、口座が無ければ「ありませんでした」とすぐに回答してくれます。そりゃそうだよね、全国に膨大な顧客(口座)があるだろうし、口座の有無をいちいち郵送でやり取りなんてしていられないよね。無いなら「無い」で即解決した方が、お互いのため。

地銀は対応が多少もたもたするものの、まだ大丈夫。

信用金庫は、規模によって差が激しく、田舎の信用金庫だと「それ何ですか?」「そんな手続きしたことない」みたいな回答もあり、説明するのが大変。所定の申請書がないところもあり、こちらからフリーフォーマットで書面を作成して送ったことも。

農協(JA)も手こずりました。
なにしろ、全国のJAバンクは、同一金融機関ではなく、それぞれ地域ごとに分離した存在だったので。父の住所地の管轄のJAを教えてもらい、そこに問合せ。所定の必要書類をやり取りした結果、結局「ありませんでした」で、ガクっときた。

ゆうちょは、近所の郵便局で手続きをしてくれます。

 

最初は電話をかけるのに緊張しました。なぜなら「後妻が…」のフレーズで、相続でトラブってる不審者のような対応をされることもあったので。それが、徐々に慣れていき、舌も滑らかにまわるようになり、すると、相手(銀行側)の反応から「口座があったな」と分かるようになりました!口座があれば、扱いが、不審者から正式な法定相続人に格上げです(笑)
後妻は隠していた父の口座には連絡をしていなかったようで、銀行側は、
この電話をもって口座を凍結します」と。
あら、私の電話は、お手柄だったのね!😆
ほぼ全ての口座残高は限りなくゼロ円でしたが、父名義のクレジットカード決済用の口座や公共料金自動振替口座もあったようで、私が凍結させたことで、自動引き落としが出来なくなり、私が本気で動き出したことを後妻もようやく知ったのでしょう。

 

後妻は、本当に悪質でした。
なぜなら、父が認知症になり、いろいろな契約(不動産を売り飛ばすとか、口座を閉じるとか)ができなくなり、苦肉の策で自分が「成年後見人」になったのです。おそらくグル税理士のアドバイスでしょう。

成年後見人の申請時(家庭裁判所)に、父の財産情報の提示が必要で、保有する金融機関も全て列挙しなければいけません。なのに、司法書士が教えてくれたのは、たったの3行、口座は4つだけ
私が実際に調べたら、19も口座があった!(うち三分の一は既に休眠口座だったが)
中には、直前まで後妻が出し入れしていた口座もあったのに、成年後見人の申請時や初回報告時(後日、裁判所で閲覧)に、裁判所に開示していなかったのです。
裁判所に対しても、既に嘘つきだったのです!

 

そのため、最初は父の住所地だけで銀行口座を探していましたが、ふと気になり、父がサラリーマン時代最後の転勤で赴任していた地域(=後妻と出会ってしまった因縁の土地)の地銀にあたってみたところ、ビンゴ!やっぱりあった!!

既に休眠状態で、残高もほとんどなく、取引履歴は残っていなかったが、わざわざそこに口座があったということは、その頃から後妻へお金を融通していた可能性が非常に高い。
最初から狙われていたんだなーと納得しました。

 

ちなみに、金融機関から始まり、その後いろいろなところへ連絡をして資料を入手していくため、活動記録(時系列)手続き進捗状況一覧表を作成して、都度アップデートしていきました。
まるで会社の業務日誌のようです😅
さらに、提出した書類(申請書など)はすべてスキャンして保存してあります。
友人知人には、「仕事してるみたいだね」と言われました(苦笑)
でもね、これ、とても重要です。
いつ、誰と、何を話したか、しっかり書き留めておくことで、状況証拠を積み上げていくのです。なにしろ、全ての情報は敵(=後妻)が握っているので!

 

それにしても、19も口座があったとは…
これ、攪乱作戦だな。(知人も数を聞いてビックリ、すぐに攪乱と指摘した)

 

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  • 令和6年3月13日:父の死亡日(享年82歳)
  • 令和6年4月30日:父の死亡を知った日
  • 令和6年5月1日:弁護士予約
  • 令和6年5月2日~6日:相続の本5冊入手・読破
  • 令和6年5月8日~20日:弁護士面談4件
  • 令和6年5月8日:後妻司法書士から銀行口座・融資・会計事務所情報入手
  • 令和6年5月9日:顧問税理士に会計書類開示を拒否される
  • 令和6年5月8日~7月8日:各金融機関へ口座有無確認、銀行取引明細書・(残高証明書)の入手手続き

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【状況証拠・ツッコミどころ 一覧】

  • 4月30日 後妻が用意した相続財産は、不動産と借金がほぼ同額で、現金ゼロ・預貯金5万円。あまりに出来すぎた数字で、怪しさ満点!
  • 5月9日 顧問税理士が会計書類の開示を拒否、見せられない理由は!?
  • 7月11日 調査した銀行口座が出そろい、当初、後妻司法書士から聞いていた3行・4口座どころか、8行・19口座が判明!

 

長くなるので、今日はここまでにします。
次は、入手した取引明細書のことを書こうと思います👍

 

続く